歯周内科治療
薬を使った歯周病治療

歯周病の一般的な治療は、歯の周りのお掃除をする歯磨き始動や歯石除去などでした。しかし、どんなにケアをしても改善されず歯を失ってしまうこともあります。このような場合は、歯周病菌の住みかとなるカビ菌が繁殖していることがあります。カビ菌は種類に応じた薬を使用することで治療することができます。
水回りに発生するカビと同じように、お口の中でもカビは適度な水分と温度があれば増えていきます。歯についている食べカスや歯石はカビの栄養にもなります。そうして成長したカビは歯周病菌の住みかとなり歯周病菌を守ります。カビを取り除かなければ、歯周病を完全に治すことができないのです。
歯周病内科治療の方法
顕微鏡を使って菌を調べる

患者さまのお口の中の汚れを少し取って、「位相差顕微鏡」と呼ばれる顕微鏡を使用して観察をします。この顕微鏡を使用すると、歯周病菌がいるか、カビが多いのかなど菌の状態を確認することができます。
細菌を除去するお薬の内服
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ジスロマック
歯周病で多く使用されている抗生物質に「ジスロマック」があります。殺菌作用があるため、歯周病菌を減らし症状を改善することができます。薬の効き目が長く、成分が感染部に集中的に集まるため効いて欲しい部分にだけ効き目を発揮し副作用が少ないという特徴があります。
カビの除去薬剤、またはカビ取り歯磨き剤での歯磨き
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ハリゾンシロップ
「ハリゾンシロップ」はカビの細胞膜の働きを失わせ、殺菌するための抗真菌薬です。本来は消化管のカンジダ増殖を抑えるための抗生物質ですが、歯周内科では、このハリゾンシロップを歯磨きの際のうがい薬として使用します。
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ペリオバスターN
天然成分のカビ菌を除去する歯磨き剤が「ペリオバスターN」です。人体に害のない天然の素材のみが原料となっていて、元は肉類の腐敗防止剤として使用されており食品として作られた物です。
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ファンキゾン
「ファンキゾン」も本来は消化管のカンジダ菌が増殖したときに使う薬で、うがい薬として使用します。
治療後のメンテナンス
歯周病は、一度治療が終わっても再度細菌に感染することがあります。このため、毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのケアでお口の中の環境を清潔に維持することが重要です。